2010年8月16日号。<靖国の社に参る。頭を下げる子どもの姿に、まだまだこの国は大丈夫だと信じるのである>。
2010年8月16日号。<靖国の社に参る。頭を下げる子どもの姿に、まだまだこの国は大丈夫だと信じるのである>。 3時起床。 みやしろはほのぐらく暮れ行く帝都の中に静まっていた。 昼間の喧騒はそこにはなく、ただ人々が黙々と、驚くほどの礼儀正しさで社頭に一礼する順番を待っていたのである。 小さな子どもがいた。左右を見回すが親らしい方は見当たらない。まさか自分の意志で来たとも思えないのだが、見事な二礼二拍一拝をしてのけると毅然と何かに挑むように社殿を見つめた。 「ありがとね」。思わず私は言ってしまい、周囲から見られて恥じた。しかし、それは私の偽らざる気持ちだったのだ。本当は、自分の子どもであれば頭を撫でてあげたいような気分だった。英霊の方々にかわって。 昨日、羽田空港に着いたのが17時半ごろ。まっすぐに車で靖国神社に行き、今年も参ることを得た。実家でのさまざまな所用があったとはいえ