2010年2月23日号。<日の丸君が代を護るために自らの命を絶たれた校長先生ありし地で教育について語る>。

 2010年2月23日号。<日の丸君が代を護るために自らの命を絶たれた校長先生ありし地で教育について語る>。  3時半起床。尾道市。  不思議なものだ。夜の底のたたずまいで、夜明けというものはかくも異なるものか。  一昨日の軽井沢の拙宅でのそれと、さきほど迎えた尾道のそれとは、まさに対照的であった。軽井沢では、夜は玻璃が割れるようにカンとして明ける。地にある雪たちが太陽の光を受け止めて森羅万象はいちどに影を持たぬほどに照らしだされるのである。  尾道の宿から見る夜明けは、ゆらぎたゆたいながら陰影の朦朧を深めていくのであった。地の底には海がある。対岸の灯でそうとはわかっていても、次第に明るくなってきて目の前の尾道水道の存在がわかるのである。  発動機の音が近づいてきたかと思うと、水道を一隻の漁船が切り裂いていく。そのさまは夜の間に降り積もった雪にシュプールを描いていくようで、鮮やかな航跡がよ

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