2009年8月16日号。<丹波の里の緑の底から、その中で夏の兄弟たちと会った話をお送りします>。

 2009年8月16日号。<丹波の里の緑の底から、その中で夏の兄弟たちと会った話をお送りします>。  4時起床。篠山市。  この夏の一日の朝をこの地で迎えることができたことを感謝したい。蝉時雨、緑の吐息、ああ夏はこうでなければ。  拙宅のある軽井沢もいいのだが、あそこはどこか作り物めいている。いや、それも含めて何よりも愛しているんですよ。しかし、あの地に住もうと決めた時の私は、まだまだそういうものに単純に憧れて、好きだったのだなあと思う。本当の人肌の夏というのは、こういう大和島根のもっと「普通の」地方に宿っている。  昨日は長かったなあ。  六甲山麓の実家からこの日記をお送りしたあと、父と近くの寺に墓参りに出かけた。母と幼くして亡くなった兄の墓である。私は実は次男なんですよね。  せせらぎの音、蝉の声、他のお墓から漂ってくる線香の香り。お盆の墓参りはこうあるべきというべきシチュエーションで

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