2018年4月22日号。<首相と内緒話はしたが、花はとうに散って、新緑の会>。

  • <「桜を見る会」1.7万人が出席>
  • <自らのシナリオ通りに進める金正恩氏/経済向上へ制裁解除狙う>
  • <イチロー/近日中にマリナーズ退団か/地元紙「別れの時近い」

 

 4時起床。
 窓を開け放っている。薫風というにはまだやや冷たいが、それでも心地よい風が入って来る。多くの方々が人生を賭けてもとめる住宅地では、休日はみんなが動くので、意外と騒音があるものだと聞いた。皇居に近い拙宅では、休みの日に出てくるひとはいない。静かである。


 私は目も鼻もなによりも脳も悪い。最近は肋骨も…くどいって。けれども耳ばかりは無意味にいいらしくて、尼崎市に暮らしていたころ、市で唯一という触れ込みの「東京芸大を出た先生」に、母親に面接に連れて行かれた。先生はピアノのキーをひとつ叩いて「何という音?」と尋ねる。私は何の不思議もなく答えたが、先生はいたく感動して「この子は絶対音感です。芸大行けますよ」と、さっそく目の前に束脩がころがっているというわかりやすい反応をしてくれた。
 当時は絶対音感などという言葉は流布していなかった。ただ私は商店街で流れているど~でもいいBGMが、頭の中で音符になるのが憂鬱で仕方なかった。ひとには二種類いる。耳に入る音が音符になってしまうひとと、 違うひとと。そうでないと、これほど無神経にどこでもど~でもいい音楽を垂れ流せないであろう。西洋音楽の歴史のせいか、欧米人の方が私のような耳の持ち主が多いのではないか。あちらにいくと、くだらないBGMはあまりない。
 また叱られそうだが、あまり知識がよろしくない方々が行かれる場所ほど、大きな音でBGMを流している気がする。かかる音楽は脳を麻痺させて、欲望を喚起する効果があると聞いたことがある。学者からも聞いたが、ピンサロの店長などからはもっとよく聞いた。あのガンガンの音楽に酔っていると、女の子が「何をしてもいいわ」と思うのだと。都心の拙宅で鳥の声がいま、美しいということを言いたかったのに、なぜ私はかくも余計なことを書いてしまうのであろうか。

 桜などとっくに終わっていた。新宿御苑だ。「桜を見る会」ではなく「新緑を見る会」となっていた。早めに日記をお送りして、出かけてきたのである。今朝のメディアはいろいろと報じているが、記者たちの行動が許されている範囲は限られている。安倍晋三首相の、ごく個人的な友人である私は自由に動ける。実はメディアの悪魔なのに、と周囲が警戒しているのはわかるが、ふふ~ん。そういう地位を作るのも芸のうちなんだよ。というわけで「首相のいち友人」として招かれた「桜を見る会」について。
 この日記を講読しておられる、あなたや、あなたでしか読めませんよ。「そういう下品な拡張活動はやめてもらえませんか。国費で招いていただいたものを使って。どうせ、そのあと、自分の店に行ったことになるんでしょう」「な、なぜ、そのことを」「あんたのマネジャーやってりゃわかりますわな。場所、新宿やったでしょ。行かんわけないですわな」いうマネジャーのT-1君だが、夕方にはちゃんと一緒に沈没していた。
 というわけでクラブ活動の大マスコミとは違う、いち私人が首相に会うまで~。私の家から新宿御苑まではタクシーで1000円すこしくらいの距離だ。時刻をだいたいみつくろって乗った。ところが、四谷の駅あたりから大渋滞でまったく動かない。東京の地理をご存じない読者が多いですよね。皇居を背にして(申し訳ない)新宿に向けて、四谷、四谷3丁目、新宿御苑、という位置関係だ。
 渋滞は「桜を見る会」のせいなのである。安倍さん、呼びすぎ。だからど~でもいい私なども呼ばれるのだろうが、このからくりはあとで話す。これは、大切な安倍晋三、そして自民党にとっての政治活動なのである。
 <「桜を見る会」1.7万人が出席>
 https://mainichi.jp/articles/20180422/k00/00m/010/073000c
 1万7000人ですぜ。東京ドームならまだしも、どこかのハコでやるなら1000人程度というリミットがある。御苑はよろしくない。毎年、増えている気がする。新宿御苑というのは、都心の貴重な緑なのだが、入り口まで行こうとすると片側1車線の道しかない。並行して新宿通りというのがあって、ここで近くまでいくのはありである。
 それが、四谷駅前から、車が微動もしないのである。タクシーの運転手に聞くと、会のことをよく知っていて、その会社では迎えで車が払底していると。なるほど。偉い方々ばかりなので、車でお行きになるのだ。私のように流しをつかまえたりはしないのだ。あとでわかったが、駐車場などもあふれかえっている。安倍さんにおかれては「地球環境のために、みなさん、地下鉄で来ましょう」と来年からは言えばどうか。便利なんだから。もっともSPが真っ青になるだろうな。

 四谷で地下鉄に乗って、御苑前で降りて、とことこと歩いて会場に行く。セキュリティチェックはしっかりしている。首相が直接にひとびとと会うのだから当然だ。ちなみに、そうした時は、ボディガードもいないのだ。これはとんでもないことであって、よほど中に入れて、接触する人々を選んでいないとできない。メディア的には「フランクなリーダー」を演出していてまことにいい。よく考えられている。
 広い芝生の両端にロープがはられている。片方は一般の皆さんで、私がいる方は「お目にかかれる、少し顔を知られている人」だ。昔の私であれば、ここでムカッとしてすぐに帰ったのだが、安倍さんが相手となると、ちょっとガマンする。お目にかかりたい著名人はたくさんいるらしくて、おしあいへしあいしながら前に出ようとする。ややこしいので私はずっと下がって、列ではないところにいた。知り合いも誰もいない、と、あちらにややこしい頭をしたひとが。
 デーブ・スペクターさんだ。ヘンなひとどうしで仲がいい。おたがい深堀りしないのがルールだ(笑)。さきほどの印象を伝えると「アメリカでは当たり前ですよ」と。「大統領にたくさん寄付したヒトが前に並ぶんです」。そうなんだろうなあ。とっても納得。日本の政治も、そうなってきているのか。よくも悪くも。
 いい会であった。みんなが幸せそうな顔をしている。いま為政者に呼ばれているから、と当然ではあるのだろうけれども。ひとびとの動きをずっと観察していると、地方ごとに引率されてきているのが多い。そこに歩み寄って、安倍さんは握手をする。内閣総理大臣と握手をしたということは、子々孫々語り伝えられるのだろうと、あちこちを歩いている私にはわかる。悪いことではない。
 戦前は天皇陛下であった。いまでも陛下の龍顔を拝しただけで、それは子々孫々に語るべきことであろうが、握手はできない。ここで面白いことを書くと、握手をして喜ばれて、子々孫々に言える首相というのは、戦後、数えるほどしかない。言葉にするとなまなましくなるが、それが政治というものではないか。難しいけれどもね。
 安倍さんは「著名人ゾーン」を回ってくる。向かい側には「一般人ゾーン」があって、著名人と安倍さんが握手するたびにフラッシュが光る。ピーカンでフラッシュはまったく意味がないのだが、気の毒に、モードの変更を忘れているのだろう。こういう時に私はいつも心の中で「愚民」とか思ってしまうのだ。ここで書かないのはせめてもの自分制御である。
 カメラはたとえだが、ひとつひとつのことで「どうしてこのひとはこんなにアタマが悪いのだろう」と子どものころから感じてきた。それを外に出さないことが修行であった。ひどいこと書いているね。ま、日曜日だから。アタマがいいというのは、知能指数が高いのとは別だ。いまの財務次官(後輩)をみればわかる。馬鹿のインポだ。人生をうまくやっていくというのも違う、というのは、私を見ていればわかるでしょう。
 首相が誰かを握手している時に、ピーカンの時にフラッシュをたいてコンデジか何かで撮影するひとたちが、私は切ないのだ。何なのだろう。首相という有名人との接点がほしいのか。写真は、新聞にすぐ載る。自分が撮った写真がほしいのか。

 もちろんどんどん反論してもらっていい。飲食店についてとぼとぼと書いてきて、とうとう自分でも新宿でやらかしている私である。「評論家」には「自分でやってみろ」と言いたい私である。業界話としうものがある。差別用語飛び交いのホンネだ。「おたくの店、ここが買いたいと言っているが」「あ~、それは信用できんな」の世界である。
 昔は日本人の中のことであって、それぞれの様子もわかっていたが、1990年ごろから、そこに支那朝鮮が入ってきた。私たちも勉強したのである。結論。「支那、朝鮮は信用できんな」。何てことはない、戦前に私たちの父祖がたどりついたことだ。ただそれを正してやろうと介入したのがまずかった。あんなものはほっておけば、自然に潰れていったのに。大日本帝国の傲慢である。「あ~、それは信用できんな」と、示唆するいい記事である。
 <自らのシナリオ通りに進める金正恩氏/経済向上へ制裁解除狙う>
 http://www.sankei.com/world/news/180421/wor1804210038-n1.html
 <北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が20日の党中央委員会総会で、核や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験中止を表明した。核弾頭とミサイルの「大量生産と実戦配備に拍車をかけていくべきだ」(1月の新年の辞)とした核優先路線からの転換にも一見映るが、あくまでも実験の「中止」である。
 総会で採択された決定書では、北朝鮮への核の威嚇がない限り核兵器の使用や技術移転はないことが強調された。ただ、この主張は金委員長が新年の辞で「責任ある核強国として、敵対勢力がわが国の自主権と利益を侵害しない限り、核兵器を使用せず、核で威嚇しないであろう」と言及したことの繰り返しだ。
 さらに、金委員長は、昨年11月末に宣言した「国家核戦力完成」を踏まえた上で、実験中止や核実験場廃棄を表明している。北朝鮮は自ら主張するように、すでに「核戦力を持つ核強国」であり、これまでの金委員長の主張に沿って現在に至っている。>
 ここで甘い妥協をしてはいけない。またのちのち書いていくが、それは日本国がどれほどの決心をもつかにかかわってくる。北朝鮮の人民の人権をとりもどせるかどうか、やるなら日本であると、世界は見ている。ここでわざわざ書くが、私は日本国はかかわりたくないと言っておく。朝鮮人を抱え込んで、ろくなことはないのである、歴史上で。国連が間に入るなら、お手伝いはしますが、隣といってもねえ、別の民族ですから、というのが正しい態度ではないか。

 神戸に帰っておいで。
 <イチロー/近日中にマリナーズ退団か/地元紙「別れの時近い」
 https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/04/22/kiji/20180421s00001007427000c.html
 <マリナーズ・イチローについて地元複数紙が現地20日付で、近い将来の退団は避けられないと報じた。
 シアトル・タイムズ紙は「みんなが彼を愛している。だがマリナーズがイチローを手放す時が来た」との見出しのコラムを掲載し、外野手が5人いる現状は多すぎると指摘。タコマ・トリビューン紙は「今週末か、来週早々かもしれない。別れの時は近い」と伝えた。>
 まったくの個人的な感情。私は神戸の学校からシアトルの大学にも少しだけ行った。風土が似ている。尊敬してやまないイチローさんには、神戸へ「帰って」来てほしい。

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