2014年12月12日号。<旅、続く。海峡の風吹きわたる、下関より>。

2014年12月12日号。<旅、続く。海峡の風吹きわたる、下関より>。  2時半起床。下関。  海峡を、風が渡って来る。関門海峡に面した宿はこの地でもっとも立派なそれなのだが、夜明けよりもはるか前のフロントで「おーい」と言っても誰も出てこない。しかし、それを苦笑で受け流すような、ゆったりとした空気が流れている。  「近くにコンビニある?」と聞きたかったのだが、出るとすぐにあった。まだかなと思った新聞もちゃんとおいていて朝日新聞に目を通してからこれを書くを得た。  まさか一生のうちで内閣総理大臣の応援に選挙区に入るなんてことがあるとは考えてもいなかった。そりゃそうでしょう。尼崎で「特殊学級に行きはったらどないや」と先生に言われていた子どもですよ。まっすぐに歩けなくて、いつもドブに落ちていた。その尼崎から下関まで応援に来たのである。  立花に住んでいることを告白すると「やはり」というようなメー

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