2011年12月31日号。<この希有な、希有な年の暮れに、バンコクより>。

 2011年12月31日号。<この希有な、希有な年の暮れに、バンコクより>。  3時起床。バンコク。  年が暮れようとしている。とんでもない年であった。しかしその年を生き抜いて、あなたや、あなたとともに振り返ることができることを幸せとしたい。と同時に、身内にそれができなかった人がおられる方には、心から哀悼の意を捧げたい。こんな会話をするのは、終戦直後か、あるいは阪神淡路大震災のあとくらいではないだろうか。  昨日はバンコクの市内でふらふらしたあと今回の大切な目的のひとつである会食をした。何度かこの日記でも触れたように、私の灘校の同級生の井内摂男君が、ジェトロのバンコク事務所長をしているのである。経済産業省のキャリアからの出向で、今年もっとも貧乏クジを引いた人のひとりではないだろうか(笑)。赴任したとたんに、あの洪水が起きたのである。  そのあとの彼の働きはまさに獅子奮迅と言うにふさわしかっ

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